家紋コラム - 日本五大家紋(1位~5位)

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今回は、日本の五大家紋をご紹介いたします。日本で最も使用家の多い家紋の中から、「2016年家紋年間トレンドランキング」でベスト5だった家紋をご紹介します。

順位 家紋 説明
1 橘紋(丸に橘)
第1位は「橘(たちばな)」紋の「丸に橘(まるにたちばな)」
「橘」紋は、ミカン科の常緑小高木である橘を紋章化したもの。「橘諸兄(たちばなのもろえ)」が元明天皇からの仰せではじめて橘を名乗ったことや、橘氏の橘にちなんで名づけられたことなどから、「橘」紋は橘氏の代表紋です。
「みんなの家紋のはなし」にもみられるように、橘氏のほかには藤原氏などが使用家としてあげられます。
「橘」紋の多くは、実の下部に対生する2葉と実のうしろから先端がのぞく3葉の5枚葉のもので、その中でも、実と葉からなるものと実と葉と花からなるもののふたつに分けられます。
「丸に橘」紋は、徳川四天王などとして知られる「井伊直政(いい なおまさ)」など、井伊家の家紋。井伊家は2017年の大河ドラマ「おんな城主直虎」に登場するため、ドラマ内などで目にする機会も増えそうです。
2 片喰紋(丸に剣片喰)
第2位は、「片喰(かたばみ)」紋の「丸に剣片喰(まるにけんかたばみ)」
「片喰」紋はカタバミ科の多年草である片喰の葉と実、花を紋章化したもの。
関西地方や北陸地方に多くみられる家紋で、ハート形のような葉の形の優美さや、片喰の旺盛な繁殖力から、紋章として用いられるようになり、平安時代からは文様として用いられていたとみられます。
「みんなの家紋のはなし」にも記載があるように、「片喰紋」は藤原氏が多く、藤原氏秀郷流や清和源氏などにみられます。
紋のなかでも「剣片喰(けんかたばみ)」が特に有名です。戦国武将で有名なのは、関ケ原では西軍の主力だった「宇喜多秀家(うきた ひでいえ)」。「野口英世(のぐち ひでよ)」氏や「田中角栄(たなか かくえい)」氏もこの「剣片喰」紋を使用していたといわれています。
3 藤紋(下がり藤)
第3位は「藤(ふじ)」紋の「下がり藤(さがりふじ)」
「藤」紋は、マメ科の蔓性植物である藤の葉と花を紋章化したもの。藤原氏の代表紋とされており、使用家の中でも藤原氏(「佐藤」さんや「伊藤」さんなど、姓に「藤」がつく家)が圧倒的に多いとされる家紋です。
現在では、東海地方に多くみられます。花房が上に向いている「上がり藤(あがりふじ)」や、花房が下に垂れ下がっている「下がり藤(さがりふじ)」のほか、花の形や蔓の形状などが異なる多くの種類がみられます。
いまマスコットや歴女に人気上昇中の「石田三成」は、旗印として「大一大万大吉(だいいちだいまんだいきち)」が有名ですが、「下がり藤」も家紋のひとつとして使用したといわれています。
2017年に、公開予定の映画「関ヶ原」の主演「岡田准一(おかだ じゅんいち)」さんが、2014年にNHKで演じた「黒田官兵衛」の「黒田家」も、「黒田藤巴(くろだふじどもえ)」という名の「藤」紋を使用した家として有名です。
4 蔦紋(丸に蔦)
第4位は「蔦(つた)」紋の「丸に蔦(まるにつた)」
「蔦」紋は、ブドウ科の蔓性落葉植物である蔦の葉を紋章化したもの。江戸時代から急速に使用家が増えたとされており、「みんなの家紋のはなし」でも、「先祖が江戸時代に使用していたらしい。」などの声がみられます。
「蔦」紋は、松平氏の代表紋ですが、松平氏はもともと「葵(あおい)」紋を使用しており、同じく「葵」紋を使用していた徳川氏に遠慮して「蔦」紋に変えたともいわれています。徳川氏の「葵」紋といえば「徳川葵(とくがわあおい)」が有名です。
「蔦」紋は北陸地方に特に多くみられる家紋であり、その理由のひとつとして、女子が喪服などに紋を用いる際に、女紋として「蔦」紋を用いる風習があることがあげられています。
歴史上の人物では、東大寺大仏殿の戦いの首謀者とされる「松永久秀(まつなが ひさひで)」が「蔦」紋を、「東海道中膝栗毛」などの作者として知られる「十返舎一九(じゅっぺんしゃ いっく)」が「丸に蔦」紋を使用しています。
5 木瓜紋(丸に木瓜)
第5位は「木瓜(もっこう)」紋の「丸に木瓜(まるにもっこう)」です。
「木瓜」紋は、瓜を輪切りにした断面や鳥の巣である窠(か)を紋章化したものであることから、「窠(か)」紋とも呼ばれます。元は中国の唐の時代に官服の紋様として用いられていた「木瓜」紋が、衣服や調度品とともに日本に伝来してきたといわれています。
日本では平安時代から盛んに用いられるようになり、歴史上画像(左)の様な四葉が一般的とされていますが、葉の枚数は三枚のものから八枚のものまであり、五葉の場合には「五瓜(ごか)」紋や「五窠(ごか)」紋と呼ばれます。
「木瓜」紋で歴史上有名なのは「織田信長(おだ のぶなが)」の「織田瓜(おだか)」ですが、越前の主家でもあった「朝倉」氏から受け継いだとも考えられています。
五千円札でもみる「樋口一葉(ひぐち いちよう)」や、昨年5月まで「笑点」で司会を務めた落語家の「桂歌丸(かつら うたまる)」さんは「丸に木瓜」紋などを使用。「笑点」出演時には「丸に木瓜」紋のついた羽織を着ていました。

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